スコット・マーフィーが、自身の最新アルバムでアイドルグループ「ぱすぽ☆」がコーラス参加したことについて、「アメリカにはアイドルグループがないので面白かった」と語った、というニュースを読んだ。
まあぱすぽ☆というのがどんなグループなのかしらないけど、たしかにアメリカにはアイドルグループ、というかアイドルがいない。アイドル、というのはつまり日本でいうような意味でのアイドル、ということだけど。
日本人のアイドルグループに近いアメリカのグループで思いつくのが、Backstreet Boysだけど、彼らも、アメリカより先に日本でデビューしているらしい。だからアメリカでは逆輸入的に人気が出て、デビューアルバムなのに2枚組(1stと2ndを合わせただけ)というなんか変な感じの豪華な登場になった。
アメリカのアイドルというのは、
①男は男らしくワイルドに
②女は女らしくセクシーに
という鉄則がある。
男が男らしくあらねばならん理由はもちろんゲイ文化の興隆による差別化だろう。
だからBackstreet Boysも、Backstreet Gaysと言われたりしていたらしい。
ようするに「ややこしい」のだ。ゲイなんかストレートなんかはっきりしてくれんと、あたしはもうついていけないわ、ってなる。
日本の女性アイドルグループは完全に、ロリコンの為のフェティッシュカルチャーになっている。アイドルといえば子供のような喋り方をして、馬鹿な発言をして、すぐに泣いたりする、というものだ。
アメリカにはなぜロリコン趣味のアイドルがいないんだろう。
ロリータコンプレックスという言葉自体がアメリカ発祥であるにも関わらず、アメリカ人たちは、ロリコンのことを「Lolicon」という。ロリコンは日本の文化なのだ。
そもそも、語源になったナブコフの「ロリータ」だけど、これにもさらに語源がある。
チャップリンの二度目の妻、リタ・グレイである。彼女は16歳の時に35歳のチャップリンと結婚したが、彼女が初めてチャップリンと性的関係を持ったのは13歳のときらしい。
リタは離婚裁判の時に、チャップリンが当時16歳の彼女にフェラチオを強要していたことを明らかにした。
当時、保守国家アメリカでは、フェラチオという行為を存在しないものというフリをしていたが、ここで初めて公になったらしい。そして裁判でその行為の違法性が認められなかったことによって、初めてフェラチオに市民権が与えられたらしい。
アメリカ全土で一大スキャンダルとなったリタ裁判だけど、その騒動を楽しんでいた人々の中に、ロシアからやってきた文学者、ナブコフがいたらしい。
チャップリンは、リタのことをリリータと呼んでいたのだ。
Lolita(1997)
さておき、アメリカは児童性虐待の先進国と言われている。1986年にはすでに132000件の報告があった。しかし日本では2004年に、警察が摘発したのはわずか39件である。
そもそも日本で近親相姦の論文が初めて発表されたのは1957年だが、欧州では1896年にフロイトが性的虐待の論文を発表している。しかしこれは完全に無視され、フロイトは書簡で「あいつら全員地獄へ落ちろ」と残している。1936年には彼の一番弟子のシャーンドルが「大人と子供の言葉の混乱」を発表し、これは大きな論争になった。
おそらくフロイト心理学の影響と、フェミニストたちの運動によって、欧州、とりわけアメリカの性的虐待の対策は進んでいったんだと思う。
女性アイドルのセクシー化も、そうした対策なんじゃないかと思う。プレイボーイ誌に代表されるように、アメリカのポルノ女優は日本と対照的で猛獣のようだ。しかしながらそんなアメリカ的セクシー女性のアイコン的存在のマリリン・モンローが、幼児期に性的虐待を受けていたらしいから、なんとも皮肉な。
とにかく日本では性的虐待に対する認識が薄いらしい。
これがロリコン的アイドルを文化的に広めていった要因だと思う。
それにジャニーズのような男たちが、ゲイに間違われる心配もない。なぜなら、日本のテレビでみるクィアたちは、オネエ系と呼ばれる、どハデな衣装と発言、オカマ口調によって確立された人々しかいないのだから。だからもちろんジャニーズのような男たちが、ゲイであるなんて思われるということは、日本では全く考えられないのだ。
彼らは日本ではゲイでないことをそれほどアピールしなくてもすむ。(だからといってゲイでないとは限らない。いや、ゲイなんだろう)
欧州のアイドルグループの現状
Backstreet Boys(Kinki Kidsの一年後輩)
2007年にアルバム「アンブレイカブル」を発表。日本ではオリコンチャート2周連続首位を獲得したが、アメリカでは7位、イギリスでは21位。2006年にメンバーのケヴィンが脱退している。
'N Sync(V6と同期)
2002年に活動休止。ジャスティン・ティンバーレイクがソロ活動し、つまり脱ゲイ宣言をし、ジャネットの胸露出事件や、ブリトニー・スピアーズ、ファーギー、スカーレット・ヨハンソンなどとの交際によってプレイボーイっぷりを発揮、男の中の男の称号を得る(私見)。
S Club 7(嵐と同期)
メンバーが脱退し、S Clubに改名。
2003年に解散。
すこぶる不安定だ。
まあぱすぽ☆というのがどんなグループなのかしらないけど、たしかにアメリカにはアイドルグループ、というかアイドルがいない。アイドル、というのはつまり日本でいうような意味でのアイドル、ということだけど。
日本人のアイドルグループに近いアメリカのグループで思いつくのが、Backstreet Boysだけど、彼らも、アメリカより先に日本でデビューしているらしい。だからアメリカでは逆輸入的に人気が出て、デビューアルバムなのに2枚組(1stと2ndを合わせただけ)というなんか変な感じの豪華な登場になった。
アメリカのアイドルというのは、
①男は男らしくワイルドに
②女は女らしくセクシーに
という鉄則がある。
男が男らしくあらねばならん理由はもちろんゲイ文化の興隆による差別化だろう。
だからBackstreet Boysも、Backstreet Gaysと言われたりしていたらしい。
ようするに「ややこしい」のだ。ゲイなんかストレートなんかはっきりしてくれんと、あたしはもうついていけないわ、ってなる。
日本の女性アイドルグループは完全に、ロリコンの為のフェティッシュカルチャーになっている。アイドルといえば子供のような喋り方をして、馬鹿な発言をして、すぐに泣いたりする、というものだ。
アメリカにはなぜロリコン趣味のアイドルがいないんだろう。
ロリータコンプレックスという言葉自体がアメリカ発祥であるにも関わらず、アメリカ人たちは、ロリコンのことを「Lolicon」という。ロリコンは日本の文化なのだ。
そもそも、語源になったナブコフの「ロリータ」だけど、これにもさらに語源がある。
チャップリンの二度目の妻、リタ・グレイである。彼女は16歳の時に35歳のチャップリンと結婚したが、彼女が初めてチャップリンと性的関係を持ったのは13歳のときらしい。
リタは離婚裁判の時に、チャップリンが当時16歳の彼女にフェラチオを強要していたことを明らかにした。
当時、保守国家アメリカでは、フェラチオという行為を存在しないものというフリをしていたが、ここで初めて公になったらしい。そして裁判でその行為の違法性が認められなかったことによって、初めてフェラチオに市民権が与えられたらしい。
アメリカ全土で一大スキャンダルとなったリタ裁判だけど、その騒動を楽しんでいた人々の中に、ロシアからやってきた文学者、ナブコフがいたらしい。
チャップリンは、リタのことをリリータと呼んでいたのだ。
Lolita(1997)
さておき、アメリカは児童性虐待の先進国と言われている。1986年にはすでに132000件の報告があった。しかし日本では2004年に、警察が摘発したのはわずか39件である。
そもそも日本で近親相姦の論文が初めて発表されたのは1957年だが、欧州では1896年にフロイトが性的虐待の論文を発表している。しかしこれは完全に無視され、フロイトは書簡で「あいつら全員地獄へ落ちろ」と残している。1936年には彼の一番弟子のシャーンドルが「大人と子供の言葉の混乱」を発表し、これは大きな論争になった。
おそらくフロイト心理学の影響と、フェミニストたちの運動によって、欧州、とりわけアメリカの性的虐待の対策は進んでいったんだと思う。
女性アイドルのセクシー化も、そうした対策なんじゃないかと思う。プレイボーイ誌に代表されるように、アメリカのポルノ女優は日本と対照的で猛獣のようだ。しかしながらそんなアメリカ的セクシー女性のアイコン的存在のマリリン・モンローが、幼児期に性的虐待を受けていたらしいから、なんとも皮肉な。
とにかく日本では性的虐待に対する認識が薄いらしい。
これがロリコン的アイドルを文化的に広めていった要因だと思う。
それにジャニーズのような男たちが、ゲイに間違われる心配もない。なぜなら、日本のテレビでみるクィアたちは、オネエ系と呼ばれる、どハデな衣装と発言、オカマ口調によって確立された人々しかいないのだから。だからもちろんジャニーズのような男たちが、ゲイであるなんて思われるということは、日本では全く考えられないのだ。
彼らは日本ではゲイでないことをそれほどアピールしなくてもすむ。(だからといってゲイでないとは限らない。いや、ゲイなんだろう)
欧州のアイドルグループの現状
Backstreet Boys(Kinki Kidsの一年後輩)
2007年にアルバム「アンブレイカブル」を発表。日本ではオリコンチャート2周連続首位を獲得したが、アメリカでは7位、イギリスでは21位。2006年にメンバーのケヴィンが脱退している。
'N Sync(V6と同期)
2002年に活動休止。ジャスティン・ティンバーレイクがソロ活動し、つまり脱ゲイ宣言をし、ジャネットの胸露出事件や、ブリトニー・スピアーズ、ファーギー、スカーレット・ヨハンソンなどとの交際によってプレイボーイっぷりを発揮、男の中の男の称号を得る(私見)。
S Club 7(嵐と同期)
メンバーが脱退し、S Clubに改名。
2003年に解散。
すこぶる不安定だ。
日本のロリータと、日本のゲイ
Reviewed by asahi
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23:47
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