JOURNAL180929



ボブと、兄と、動画撮影をした。

ぼくと兄の二人でトークする、というだけの内容の動画撮影で、
5分程度の番組をコンスタントに発表していこうというもの。

特に大した中身もないものなので、
声を大にして「作品を発表します!」という雰囲気ではなくて、
単におもしろいからやっているという感じ。

当日は台風が近づいており雨という予報だったので、
「カラオケ店の部屋の中で撮影はどうか」
ということになった。

そして、ボブの都合上世田谷が良いということになり、
三軒茶屋駅前のビッグエコーに集合した。

そしてボブとぼくが先に着いて、しばらく遅れて兄が登場。
さて、カラオケに入ろうかというところで、
「カラオケは違うなあ」と兄が言い出す。
「どうして?」
「カラオケ代を払う金がないからなあ」
「いや何しに来たんや」いうぼく。

さて、金がないということなので、
別の場所を探すことに。

そして見つかったのがキャロットタワーの地下駐車場。
地下3階なので、あまり人の出入りもなく、
なかなか落ち着く。それほど騒音もない。

ここで撮影することに。

とはいえどうも兄はこういうものを発表することに
極度の抵抗がある人なので、
番組中なんども
「がくが考えたんやから」とか「がくがやりたいって言ったわけやから」
と言うわけだ。

つまり、この企画はがくがやりたいといって始めたので、
おれはそれに呼ばれているだけで、
なんら積極的に企画を考えたわけではない、という感じ。

これはただの逃げにしかみえないのだが、
まあそういう人なので
仕方がない。


撮影は無事終了。
結構楽しい瞬間もあって、割合に当初想定していたような雰囲気になったのではないかと思う。

そしてそこから、休憩をしようということになって、
喫茶店探し。

これが大変。
雨の中、タバコが吸える喫茶店を探すことに。

これに関してはボブが事前に「デニーズなら吸える」ということを教えてくくれていたのだが、
しぶる兄。もっと安い店にいきたいということ。
サンマルクなら、スタンプカードがたまったので無料で飲めるらしい。
ということでサンマルクへ行く。
が、喫煙席は満席。

ということで色々な場所をいったりきたり。
最終的にガストに入る。

結構空腹だったので、
お腹すいたねえ、という。
ボブは朝から何も食べていないらしい。
「もうずっとお腹が空いているよ」という。
兄も
「お腹すいたねえ」と。
じゃあ、なんかご飯も食べようか、ということになる。

そして店員を呼んで注文する。
「この、鯖の味噌煮の定食、それからドリンク」とぼくが注文。
「きのこ雑炊と、ドリンク」とボブが注文。
「ドリンクバーで」と兄が注文。

???????

そうだ、兄は金がないのだ。

しかし、どういうことなのか。
よくわからんぞ。

カラオケで撮影しようといい、集合してみるとカラオケ代がないといい、
お腹すいたから食べようといって注文すると、ドリンクしか頼まない。

結局、ぼくとボブの料理が運ばれて来たタイミングで、
ポテトフライを注文する兄。

まあ、こういう行き当たりばったりなのだ。
こういう人なのだ。

とはいえ、ぼくもボブも、そういう兄に嫌気がさしているわけだはなく、
割合にこの体たらくっぷりを楽しんでいるのだ。
「なんやねん」というツッコミとともに。

ご飯を食べ終えた三人がレジで会計をするときに、
レジの横にあるおもちゃ売り場に、1万円札のおもちゃがあって、
それを買うボブ。
そして、買うやいなや、兄にプレゼントする。

ボブの非常によくわからん行動だが、
とにかく、ありがとうと言っておもちゃの1万円を受け取る兄。
金ピカの一万円。
「いやあ、こういうおもちゃのお札だけでも持っていた方が良いですよ」とまたわけのわからんことを言うボブ。
「まあ、金ピカやし、金運あがりそうやね」となんとか合わせるぼく。
「,,,,あ、ありがとう」

これをボブなりの捻じ曲がった愛情表現なんだろう。
金がないのを悲しんでも哀れんでも仕方がないので、
ボブの此処一番のオオボケだったのだ。


JOURNAL180929 JOURNAL180929 Reviewed by asahi on 12:49 Rating: 5

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