JOURNAL180608




最近は1日を有効に使おうと、
週間のスケジュールみたいなものを作成している。

たとえば、朝の何時に起きてこの勉強をやって、
そのあと30分後に日記を書いて、
何時にメールチェックをして、
などなど。

フリーランサーの「怠け」という特性と戦うにはこうするしかないのだ。

ぼくは一般的な芸術家の平均レベルとくらべると、ややその変のスケジュール管理が強く、
納期を送れたことはほとんどない。
もちろん、一般的な会社員には遠く及ばないけど、
ほとんど全員が社会不適合者で構成されているゲイジュツカの中では、
割と優秀な方だと思うのだ。

たとえば、ぼくの兄なんかは典型的で、
動き出すまでに随分と時間がかかる上、気づけば終わっている、なんて感じ。

とはいえ、それでもぼくは一般的な会社員とくらべると、
とてつもなく時間を無駄に使っていることが多いので、
ここは、ゲイジュツカらしからぬ「スケジュール管理」なる人類の叡智を利用することにしたのだ。

今日なんか、朝8時から部屋の掃除、これも予定通り。
見上げたもんだ、立派な人間になりつつある。

いわば、自主的ディストピアだ。

自由が欲しくて芸術家になった青年が、
あまりにも自由すぎて何もしなくなるのを恐れて、
みずから規律正しい管理と監視のひとりネットワークを気づくのだ。
ジョージ・オーウェル風にいえば
I am watching me!
ということ。

ところで、上記のような兄でも、
一時期は、創作活動に没頭したときがあった。
それは、ぼくが兄のかわりにスケジュールを管理して、
しかもスケジュールどおりにいかなかった場合には、
兄の親しい知り合いにすぐに密告する、という完全な1984的ルールを設けていた時期がある。

というのもその時期は、兄が、自分は何の創作もできないという、
スランプな無創作病に陥っていて、なんとかそれを打開したい、
ということでお互いが合意したからだった。

なぜこのエピソードを今更ぶりかえしたか、というと、
ただ単に、

Little Brother is Watching You!
(弟はお前を見てるぞ!)
という1984フレーズを思いついたからだ。

ただそれだけ。

JOURNAL180608 JOURNAL180608 Reviewed by asahi on 11:50 Rating: 5

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