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2016/05/30

スターバックスについて実際みんなどう思っとる?





スタバについて、みなさんどう思いますか?
とてつもない批判がある一方で、すごく支持もある、スターバックス。実際問題どうなんや!


世間でよくいうスタバの問題というのは、実際どのようなものがあるのか、列挙してみると、

1、モンサントとの関係
2、禁煙ファシズムのアイコン
3、イスラエル問題
4、フェア・トレード
5、タックスヘイブン

ただの問題ではなくて、いかにも今風の問題ばかり。

ぼくは大学生のころから根拠なく日本の三大現代病が「うつ病」「mixi」「スターバックス」といってきたが、差し支えなかったようだ。mixiは消え去ったが、スタバは生き残っている。そしてうつ病も。



実をいうと、スタバに行くべきか、行かないべきか、自分の中でもあまり結論が出ておらず、なんともなあ、という感じなので、ともかく頭の中を一度整理しときたい、と思ってブログにしたためることにした。
スタバは、コーヒーが美味しいし、何も喫茶店がないような駅前でスタバだけが燦然と輝いているときなんかは、非常に便利に感じる。しかしぼくはタバコを吸うので、基本的にはスタバに入ることはない。

最近ではプレゼントでスタバのコーヒーをいただいたのだが、深夜のパソコン作業をするぼくにとって、これほど嬉しいプレゼントはない。
それから、コンビニなどで、スタバ監修のプラスチック容器に入ったコーヒーを買うこともある。

とまあ、現在のところ、ぼくとスタバの関係はこのようなものだ。


それぞれの問題を、自分でも驚くほど経済音痴のぼくがまとめあげると、以下のようになる。


モンサントとの関係
スターバックスが悪名高いモンサント社と関わりが深いことは度々ネットで拝見する。
スタバは、アメリカの遺伝子組み換えの表示義務に対して反対の立場を主張していて、それが元でデモにもなっている。
ぼくは今のところ、
ヨガをやったりオーガニックな食材をフェイスブックに投稿するおばさまたちが、遺伝子組み換え作物を悪だと決めてかかるのにはどうにも納得ができない。
科学的には、(今のところ)遺伝子組み換え作物が安全なのは確かなよう。
しかし、長い歴史があるものじゃないし、
 こういったことは確かなことはいえないので、
 「もしかしたら」と考えて個人的に不買を貫くこともいいだろう。
もしくは、宗教観や哲学観、生物としての勘などから、遺伝子組み換えに抵抗がある、というのも、個人的な範囲では当然あるだろう。
ただ、個人の問題なので、表示義務は必要だと考えるべきだと思う。
日本では、キリンなど大手が、表示義務のない発泡酒に遺伝子組み換えトウモロコシを使っていたことが話題になった。

遺伝子組み換え作物がなぜ必要なのか。
世界の食糧危機はすでに終わっている、ということ。
世界に必要な食糧の実に1.5倍がすでに確保されてあり、
飢餓の問題は「食糧」ではなくそれを買うための「お金」の問題だということ。
なので、必ずしも遺伝子組み換え作物をこれ以上増やす必要にもかられていなわけだ。
とはいえ、遺伝子組み換え作物がなくなれば、食生活は大きくかわるだろう。
日本の大豆は、94パーセントが遺伝子組み換えらしい。
豆腐がすごい高くなってしまう。まあいいけど。

ニール・ヤングがスタバ・ボイコットを呼びかけているのは、このあたりの問題らしい。


モンサントにとっては俺たちがなにを考えていたところでどうでもいい問題なんだろうけど、世間を相手にしているスターバックスみたいな会社は気にしないわけにはいかないんだよ。俺たちが充分に世の中の関心を集めることができれば、スターバックスにこの訴訟を支持するのをやめさせることもできるし、それからほかの会社も協力しないように圧力をかけていくことができるんだ
(ニール・ヤング)


禁煙ファシズムのアイコン
禁煙ファシズムを代表するスターバックス。
最初は驚いた。喫茶店でタバコが吸えないという発想自体が、当時はびっくりな方針だったからだ。
今ではほとんどすべての喫茶店が禁煙か分煙かを実施していて、
全面喫煙の喫茶店はとても少ない。
最近では、BSスカパーの『BAZOOKA!!!』で4回にも渡って放送されたタバコ論争の反響が大きかったようで、もしかしたらファシズムもそろそろ終わる見込みだろうか。
科学者の武田邦彦の一般向けに書かれたタバコの本はぼくも読んでいるが、
メディアでは彼はややマッドサイエンティストな扱い方をされるので、
あえて武田さん以外の意見をここに載せておこう。

世界で最初に禁煙運動を始めたのは、ナチスドイツのヒトラーである。ヒトラーは非喫煙者で、国民の健康増進運動の一環でたばこを禁止したが、それが優生思想に結びついた。精神病患者の安楽死に始まり、最後はユダヤ人の大虐殺に行き着いた。日本でも〇二年に健康増進法が施行され、健康増進に努めるのが国民の責務とされたが、国が国民生活に踏み込み、習慣を変えさせようとするのは、戦時中の「欲しがりません、勝つまでは」と同じである。
(中略)
副流煙の問題だというかもしれないが、世界で初めて副流煙の害を唱えたのは元国立がんセンター疫学部長の平山雄氏で、彼の疫学調査には多くの疑問が寄せられ、特に副流煙の害については問題外とされている。
養老孟司(解剖学者)


僕は嫌煙権論者は、それが例え大臣であろうが、一種の“神経症”だと思いますね。神経症の一種で「肛門愛」というものがある。これは、幼少時にトイレのしつけを厳しくされた結果、几帳面、清潔好き、整理整頓、時間厳守とか、礼儀作法にうるさいとかの性格が形成されることを言うんです。
だから僕にとっては、「禁煙」「禁煙」という厚労相なんかは、「ウンコのオッサン」なんですよ(笑)。嫌煙権者はみな「ウンコのオッサン」です。「タバコの煙が嫌い」という女性は、みんな「ウンコのネーチャン」だし「ウンコのオバハン」だしね(笑)。
筒井康隆(小説家)




イスラエル問題
2009年にロンドンのイスラエル大使館の向かいにあるスタバが襲撃を受けた。 
しかし、スタバがイスラエルのパレスチナ占領を支援していることについては、どうにも真相がわからない。アメリカではボイコット運動が起きる中、2014年にはCEOのハワード・シュルツがイスラエルとの関係を否定している。これまでにも度々否定してきたのだ。
ひとつには、シュルツがユダヤ系であること、それから2003年のスタバのイスラエル撤退など、そういったことが噂を呼んだのだろう。ぼくには勉強不足すぎて真相が全然わからない。



フェア・トレード
NGOのオックスファムは、スタバのエチオピア産コーヒーのフェアトレードに対して、公正でないばかりか、エチオピアの地域ブランドを乱用していると主張する。
これにはオックスフォードの学者らが賛同しているようだ。
スタバに限らず、コーヒーやカカオのフェア・トレードは度々問題視されている。イギリスのジャーナリスト、コナー・ウッドマンは、フェア・トレードに潜むそもそもの問題、(実際には人件費や管理費として換算されるせいで公正価格を下回るなど)について書いている。
 スタバのような大手が批判され、それに対してなんらかの回答を明確にしていかなくてはいけないのだろう。


タックスヘイブン
スタバはイギリスに進出して4200億円の売り上げを上げたが、法人税を12億円ほどしか払わず、2009年にはついに納税額がまったくなくなってしまった。実に15年間で1回しか税金を払っていないのだそう。
 これもフェアトレードと関連した問題だと思う。スタバに限ったことじゃないけど、この度のパナマ文書でも大きくスタバは取り上げられていた。茶や豆やカカオを実際よりも高く買ったと偽って高く売るということが簡単にできるからだ。イギリスではデモが起きて、多少の改善はされただろうけれども、食料の問題は経済の問題だ、と考えるなら、許される範囲を超えている気がする。





整理してみると、やはりスタバの問題が、いかにも現代的な問題だなあと感心する。

フェアなトレードを目指すということが、大手企業が気取るためのステータスになっているのは決して悪いことではないと思うけど、実情は全然違うんだということが(度々いわれていたにせよ)パナマ文書で明らかになった。
1パーセントの人が50パーセントの富を持っているというのはフランス革命前のフランスよりもひどい差なのだから、グローバルに活躍する大資本家は少なくともなんらかの明確な答えを提示するべきだろうし、もしそこに大きな嘘があったら、即時解散するくらいの罪だと思う。

そもそもはじめからそうなのだが、喫煙者のぼくにとってスタバを利用することはほとんどない。
スタバは、LGBT問題などに積極的で、つまりはこういう倫理的な、もしくは政治的なことに口出しする会社ということなのだが、多くの批判が寄せられるなかで、あまりバシッとした回答がないのも不自然だ。

みなさんはどう考えますか?
本当にみんなどう思っとるんやろう。

スタバボイコットやデモなど、フェアトレードやモンサント、タックスヘイブンや禁煙ファシズムなど、
難しい問題が、とても身近なところに凝縮しているというのは、グローバル社会というのはまあ不思議なもんですなあ。むふふ。





参考・引用

Web版愛煙家通信
http://aienka.jp

CSR NEWS
http://www.csr-communicate.com/globalcsrnews/archives/2006/12/19-101118.php

アールオーロック
http://ro69.jp/news/detail/113664